患者情報サマライザーエージェント¶
最終更新日: 2026-01-21 対象読者: 医師・医療スタッフ
概要¶
患者情報サマライザーエージェントは、カルテ作成やAIへの質問の前に、患者さんの過去の診療情報を自動で収集・整理する仕組みです。
医師が診療前に行う「事前準備」を、AIが自動で代行します。
| 医師の診療前準備 | AIが自動で行うこと |
|---|---|
| 過去のカルテを確認 | 過去カルテを自動取得・要約 |
| 患者サマリーを確認 | 基本情報を自動取得 |
| 検査結果・処方薬を確認 | 検査データ・処方情報を整理 |

取得できる情報¶
モバカル接続時¶
| カテゴリ | 取得内容 |
|---|---|
| 基本情報 | サマリー情報(年齢、性別、既往歴、アレルギー等) |
| 過去カルテ | 直近1ヶ月は全件、1〜3ヶ月前は最大3件 |
| 検査データ | 血液検査結果、検査値の推移 |
| 病名情報 | 現在の診断名リスト、重複チェック |
| メモ・記録 | 患者メモ、相談員・栄養士・事務メモ(直近2ヶ月から最大5件) |
| 臓器障害評価 | 腎機能(eGFR/CKDステージ)、肝機能(Child-Pugh分類) |
| ケア情報 | 要介護度、寝たきり度、認知症状況、ケアマネ情報等 |
| 算定項目 | 在宅医療算定状況、療養費同意書交付料の履歴 |
| 臨床文書 | 訪問看護指示書の作成状況・有効期限 |
| 患者関連文書 | 画像等の関連文書データ |
💡 ヒント: モバカル接続時は検査データや病名情報も活用できるため、カルテの精度が最も高くなります。臓器障害評価により、腎機能・肝機能に応じた適切な処方提案も可能です。
ローカル時(モバカル未接続)¶
| カテゴリ | 取得内容 |
|---|---|
| 基本情報 | AIシュライバー内のサマリー情報 |
| 過去カルテ | AIシュライバー内の診療記録(直近1ヶ月は全件、1〜3ヶ月前は最大3件) |
💡 ヒント: モバカル未接続でも過去カルテを参照できるため、一定の精度向上が期待できます。
動作の流れ¶

カルテ生成時¶
- 診察(録音)を開始
- 患者情報サマライザーが自動起動 → バックグラウンドで情報を収集・整理
- 録音完了後、音声を送信してカルテ生成
- 事前に整理された情報をもとにカルテを生成
- 医師が確認・編集して保存
💡 ヒント: 録音開始と同時にサマライザーが起動するため、カルテ生成時には情報収集が完了しており、待ち時間が短縮されます。
AIチャットでの質問時¶
- 質問を入力(例:「この患者さんの前回の診療内容は?」)
- 患者情報サマライザーが自動起動 → 情報を収集・整理
- 過去カルテや検査データを参照して回答
よくある質問(FAQ)¶
Q: 特別な操作は必要ですか?¶
A: 不要です。カルテ生成時とAIチャット利用時に自動で動作します。
Q: 情報の取得に時間がかかりますか?¶
A: 通常は数秒以内に完了します。取得した情報は24時間キャッシュされるため、同じ患者さんへの再アクセスはより高速です。
Q: 過去何回分のカルテを参照しますか?¶
A: 直近1ヶ月分は全件、1〜3ヶ月前は最大3件を参照します。
Q: 臓器障害はどのように判定されますか?¶
A: 血液検査データから自動計算されます。腎機能はeGFR(日本腎臓学会式)からCKDステージを判定し、肝機能はChild-Pugh分類で評価します。薬剤の用量調整提案に活用されます。
Q: 訪問看護指示書の有効期限管理はできますか?¶
A: モバカル接続時は、指示書の作成状況と有効期限が自動取得されます。更新が必要な時期にカルテ内で注意喚起される場合があります。
Q: 情報が古い場合はどうなりますか?¶
A: 情報は24時間ごとに自動更新されます。カルテ保存後は、次回生成時に最新情報が使用されます。
用語集¶
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| サマリー情報 | 患者さんの基本情報(年齢、性別、既往歴など)をまとめたもの |
| eGFR | 推算糸球体濾過量。腎機能の指標で、血清クレアチニン値・年齢・性別から計算 |
| CKDステージ | 慢性腎臓病の重症度。eGFR値によりステージ1〜5に分類 |
| Child-Pugh分類 | 肝硬変の重症度評価スコア。A/B/Cの3段階で分類 |
| キャッシュ | 一度取得した情報を一時保存する仕組み。再取得の手間を省く |