ブロック生成の実例(準備カルテができるまで)¶
最終更新日: 2026-09-10 対象読者: 管理者 / 医師・医療スタッフ
💡 一言でいうと: ブロック検出を終えたクリニックでは、診察のたびに「前回のカルテをそのまま写す欄」と「AI が今回の内容で書き直す欄」が自動で切り分けられ、1 枚のカルテに組み立てられてモバカルへ戻ります。このページでは、実際に本番環境で動いた 1 回分を、前回と今回の差分をハイライトしてお見せします。
⚠️ 注意: 実行の流れと時刻、ブロックの構成・順番・生成方式は、本番環境の検証用テスト患者で実際に動いた記録そのままです。各ブロックの本文は、構造を保ったまま架空の内容に置き換えています。
何が起きたのか(1回分の流れ)¶
夕方 18 時 36 分、テスト患者の予定に対して準備カルテの自動化が動きました。5 分後の 18 時 41 分には、モバカルの「中断」カルテに 6 つのブロックが埋まった状態で書き戻されています。人は誰も操作していません。

| 時刻 | 起きたこと | 担当 |
|---|---|---|
| 18:36〜18:37 | 患者情報・予定をモバカルから読み取り | RPA(読み取り) |
| 18:40:16 | 前回の中断カルテを読み取り、SOAP と 6 つのブロックに分割 | RPA(読み取り)+ AI |
| 18:40:34 | 各ブロックに「前回コピー」か「AI生成」かを割り当て。前回コピーの 2 ブロックはこの瞬間に確定 | 分類器 |
| 18:40:52〜58 | AI生成の 4 ブロックを、前回内容と今回の SOAP を材料に生成 | AI |
| 18:41:00 | SOAP とブロックを元の順番で組み立て、モバカルの中断カルテを更新 | RPA(書き込み) |
ブロックごとの結果¶
まず全体を一覧で。前回コピーの 2 ブロックは AI を通らず、AI生成の 4 ブロックのうち 2 つは「前回に追記」、2 つは「書き直し」になりました。
| 順番 | ブロック | 生成方式 | 今回の結果 |
|---|---|---|---|
| 4 | プロブレムリスト | 前回コピー | 変更なし |
| 6 | 緊急時対応 | 前回コピー | 変更なし |
| 7 | 管理指導内容 | AI生成 | 前回に追記 |
| 8 | 在宅療養管理・算定情報 | AI生成 | 書き直し |
| 10 | 在宅精神療法の指導内容 | AI生成 | 書き直し |
| 11 | デイリーサマリー | AI生成 | 前回に追記 |
続いて 1 ブロックずつ。左が前回のカルテ(モバカルから読み取った確定内容)、右が今回 Dr.MiRAI が作った内容です。番号は元のカルテでの並び順です。
塩分の摂りすぎに注意してください。
室内でも転倒に注意してください。
足のむくみや夜間の息苦しさの変化に注意してください。
<施医総管の必要な理由>
慢性心不全と右膝の変形性関節症により通院困難。一人での外出は難しい為。
【診療時間】10:20~10:35 15分
【病名】不安障害
【内容】漠然とした不安があり、ときに動悸・息苦しさが出現し、夜間や一人になる場面で不安が強まる。2026年8月11日、夜間に不安が強まり眠れない日があったと施設職員から状況を確認した。強い不眠や日中の不調は明確でないため現行治療を継続し、症状増悪時は薬剤調整を検討する方針を説明した。不安や苦痛を傾聴し、受容・共感と安心を促す支持的精神療法を実施。施設職員と連携して経過観察する。
【服薬指導】薬は用法・用量を守り、飲み忘れや自己判断による中止がないよう指導した。
慢性心不全と2型糖尿病で在宅療養中。心不全は利尿薬で、血糖はインスリンで管理。高血圧、右膝変形性関節症、不安障害は安定。
2019/11/5 心不全の急性増悪で○○病院へ入院。
2019/12/2 退院後に当院初診、訪問診療開始。以後入院なく在宅療養。
2023/4 血糖コントロール不良のためインスリン導入。
2024/9 夜間の不安が強く睡眠薬を調整。
2025/6/10 インスリンを持効型製剤へ変更、以後低血糖なく経過。
2025/12/16 右膝痛が増悪し装具を作成。
2026/3/3 下腿浮腫を認め利尿薬を増量。
2026/4/14 浮腫改善、利尿薬を元の量へ戻す。
2026/7/28 全身状態安定。HbA1c 7.2%で経過良好。
2026/8/11 両下腿に軽度の浮腫あり。体重は横ばいで利尿薬は現行量を継続。
2026/8/11 夜間に不安が強まり眠れない日があると施設職員から報告。現行薬を継続し増悪時に薬剤調整を検討。
2026/8/11 右膝痛は装具使用で安定。外用薬を継続。
この実例から分かること¶
- 触ってはいけない欄は触らない — プロブレムリストと緊急時対応は前回と 1 文字も変わっていません。「前回コピー」と判定されたブロックは AI を通さず、前回の確定内容がそのまま入ります
- 積み上げる欄は積み上げる — デイリーサマリーと管理指導内容は、前回の文章をほぼそのまま残して今回の診察で分かったことを追記しています。過去の経過が消えることはありません
- 書き直す欄は書き直す — 在宅精神療法の指導内容は、診療時間・病名・服薬指導という骨格を保ったまま、【内容】を今回の診察内容で更新しています。算定情報は施設のお手本で学習した見出しに整えられました
- 順番は元のカルテのまま — 6 つのブロックは、前回のカルテで出てきた順番(4→6→7→8→10→11)でそのまま並びます。先生が慣れた並びが崩れません
💡 ヒント: 「前回コピー」「AI生成」の判定は、ブロック検出で施設全体のカルテから自動で決まり、さらに患者ごとの履歴で補正されます。判定を変えたいブロックは、設定 → クリニック設定 → 指導管理ブロック で生成方式を選び直してください。手動で選んだ方式は自動判定に上書きされません。
医師がすること¶
準備されたカルテはモバカル上で「中断」の状態になっています。診察後にモバカルで開き、内容を確認して確定するだけです。直した内容は次回の生成に反映されます(記載学習)。
関連ページ¶
- RPA接続後にやること(AI学習セットアップ) — ブロック検出の仕組みと設定
- 朝の準備 / 往診の準備 — 準備カルテを作る自動化
- カルテを編集する